数年前、レクロイが「Ext.Inからのパルスで水平軸を進める機能」を止めてしまったのでずいぶんと途方にくれていたが、年末くらいから、キーサイトの安いオシロ(DSOX2012)を二台使って差分を取り出した。キーサイトのオシロはメモリが高分解能(12bit)なので大変良い。ADCは8ビットでも十分過ぎる(昔、K先生はガウスノイズを入れれば1bitで十分とおっしゃっていた)のだが、問題は積算メモリの方で、20万程度で12bitなのはありがたい、キーサイト。
さて、二台のオシロで積算となると、やはり、個体差が問題になる。「ラクショー」なときは気にならないけれど、「チクショー」なときは、あれっあれ?の連発になる。さっと思いつく方法としては、最初に二台のオシロを校正しておいて、差し引く際に、係数とオフセットで揃えてやればいい、と言うことだけれど、その係数はきっと、オシロの縦軸と横軸の設定に微妙に依存するだろう。そして、見たい信号の前後に、巨大スパイクとかが居ると、それによっても変わるだろう。
で、ずっと悩んでいたのだけれど、ちょっと前にふと、良い方法を思いついた。二台のオシロで交互に測れば良いのだ。どっちにトリガをかけるかは、ソフトで自在に出来るので、「一通り測定」したら、トリガの順番を逆にして、もう一度測定すれば良い。さあ、インプリメントだ。