blochの日記

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ノキアがアルカテルを買収

なんのこっちゃ。


調べたら、アルカテルは2006年に米ルーセント・テクノロジーと合併、2010年にアルカテル・バキューム・テクノロジーをファイファー・バキューム社へ売却。
独・ファイファー・バキュームの日本での営業はアディクセンジャパンであったが2011年に、伯東に売却、「ファイファーバキューム - 伯東」となる。


【後記】どうもおかしい。ルーセントは通信関係の会社なので、2006年の合併時には既にアルカテルは通信事業を扱っていたことになる。さらに調べると、日本のアペックスと言う半導体の会社のサイトに、1976年からアルカテルの真空機器を日本のアネルバが販売していた、と言う記載があった。

しかし、アルカテルwikiを見ても、真空機器の記載は全くない。フランス語のサイトを見てもないのだ。会社のアイコンは確かに、真空ポンプに付いている(付いていた)銘板と同じである。

そこで、alcatel vacuum technologyで検索するとAdixen Vacuum Productsと言う会社が見つかった。この会社は1952年設立で、フランスの会社でありながら、wikiは英語版のみと言うなかなか不思議な状態。1997にAlcatel Vacuum Technology France SAS、となり、2011年にPfeiffer Vacuum となったとのこと。

一見、わかった気がしたけれど、これもおかしい。80年代には既に「アルカテルのヘリウムタイトポンプ」は結構有名だったから。そこでadixenの(adixen by Pfeiffer vacuum)のサイトを良く探すと、1872に"Société Alsacienne de Constructions Mécaniques"(short SACM)が設立され、軍用機器(兵器、特に魚雷)関係のメーカーとして、アヌシー(仏)で発展したとある。

しかし、1960年に仏軍がアヌシーからサントロペへ、魚雷製造の本拠地を移したため、他の部門への展開が必要となり、原発用の真空機器へ参入した。1961年にはオイルシールポンプの開発・販売で成功し、ドイツに進出した。そして数年後、社名をアヌシーから、アルカテル(l’Alsacienne de Construction Atomique et de Télécommunications)に変更した。
ここで初めてアルカテルと言う名前と「通信部門」が登場してくる。
あとは、1964にダイレクトドライブ、1978にターボを開発、80年代には半導体製造プラント(シリコンのプラズマエッチング)を開発し、日本(1985、Canon)にも売り込んでいる。