blochの日記

自虐ネタ以外のぐちは書かないようにしましょう

Keithley 3390とGeneral Radio 1211-c

ケースレーの3390が安かったのでRSコンポーネンツでゲット。支払はフツーに振り込みを指定。sineで50MHzまで行くし、矩形のバーストも出るので、ステッピングモーター用にも、今、真空管のを使っているあれ用にも行ける。
早速、繋ぎ変えるとバッチリ。値段も安い。死にかかっているSGが他にもあるので、もう1〜2台、あっても良いと思った。

今使っている、真空管のアナログSG(日本高周波製)もさすがに安定度が悪くなって来たのか、みんなに説明している間に、周波数カウンタの値がわずかではあるがずれることがあった。40年くらい前のものだものご愛嬌である。下に記したように単球でこの高安定度は逆に驚嘆すべきくらいだ。
で、これを廃棄しようとしたところ、PCBの問題がありそうなことに気が付いた。Krさんによると、70年代が境目で、トランスはOKだけれど、MPタイプのコンデンサが鬼門だとのこと。さてはてどうしようか。

日本高周波のSGの型番を探すと、ダイヤルユニットの上に小さく書いてあり、1211-Cと1215-Cである。この二つのユニットで0.5〜250MHzまでカバーする。この型番を検索すると、何と、General Radio製だった。当時はまだ、米国の高周波技術の方が上だったのだ。なにせ、「コリンズ社のクリスタルコンバーター」が日本のハムにとって高嶺の花だった時代だもの。件の1211は、何と、今でもe-bayで中古が売られていて、$100くらいの値段が付いていた。

マニュアルも検索すると見つかって、回路図も載っていた。驚くべきことに1211-Cの構成は、単球(5763)のハートレー回路で、結局その安定度は、バリコンとギヤの機械的精密さと、個別の部品の温度計数に由来しているようだ。
GeneralRadioと言えば、キャパシタンスブリッジは、ついつい最近まで現役でトルク測定とかに使われていたような気がする。使われていたというより、Sさんと一緒に測ったのだ! 分解能が10桁近く行くのは、周波数測定以外ではめずらしい。

△段々、捨てるのが惜しくなった、真空管の標準信号発振器。電源はB電源=+320V/50mA-DCとA電源=6V/0.75A-DC/ACである。

▽e-bayで見つけたGeneral Radioの1211-C。右側のレバーはバンド切替。上の写真では高周波側(5-50MHz)にセットしてあるのと、変調入力端子は埋められているようだ。