blochの日記

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OMRONカウンタK3HB-C、第四回、大敗北

昨日の帰り際の幸運にたかをくくっていた。読めていたのではなかった。
バッファのセンドテキストが残っていただけだった。おまけに、読み込み(viRead)に失敗すると、「読めた文字数」(retcnt)も、前の値がそのまま返って来るのであった。

一から仕切り直し。ヘッドホンでシリアルケーブルの3〜5を当たって、送信時にビビビとなるかどうかテスト、OK。次に、K3HB-C-FLK1A(最後の文字がRS-232Cオプションを示す)の2〜3を同様に当たってテスト、OK。信号は来ている。

次に、Cryoconに接続した際の反応をテスト。まず、END_INをTERMCHARにして、データに明示的に^j(^mでもOKなのが不思議)を付けると反応する。それ以外のアトリビュートの設定は任意で、逆に言えば^jか^mを付けないと絶対に反応しない。
それから、反応は送信後、ほぼ瞬時に起きる。Cryo62からレスポンスがある場合は、アダプタインジケータのTXとRXの両方が同時に明滅する。これがK3HBにはなかった。RXは全く光らなかった。

何か「通信機能イネーブル」のような設定があるのかと思って探したけれど、「通信書き込み設定」とかは既にONになっている。マニュアルのサンプルとそっくり同じ文字列を送ってみてもダメ。BCCの計算もマニュアルと同じ例で試して確かに同じ値になることを確認。ちょっと策が尽きた。大敗北に日曜日の夕方なのにぐったり。


【後記】
テスタでK3HBの端子のレベルを確認してみよう。それから、テキストを送る際に一応、デリミタを付けてみよう、CRLFとかEOTとか。

【後記】月曜朝に、最後のチェック。まずデリミタはいずれも効果なし。レベルを確認して驚いた。新ロット(黒筐体に入れた方)の方はSDが−8V出ているのに、今朝初めて試した旧ロット(銀ケース)の方は、送信線が常に-0.5Vとである。PCと繋いで、データを送るとカウンタの受信線では何とクリップされてTTLレベルになっている!どっちにしても通信は不可。
○LotNo.1955, ver. No. 1.2、何とTTLレベルっぽい!送信線も-0.5VでありTTLっぽい。

○LotNo.2000番台、正常にRS-232Cのレベルになっている。送信線も同断。

遂にOMRONのカスタマーセンターに電話。彼らのチェックポイントは、接続と送ったデータの二点である。接続はオシロで確認したと言うと納得。データはSTXとETX+BCCで挟んで何か送れば必ず何か返して来るとのこと。特に進展なし。終了。

終了である、これ以上どうしようもない。確実に回るようなプローブを作れ、ということしかない。成果と教訓は、Cryo62(クロスケーブル)で無事に読めることが確認されたこと。そして、VISAコールでバッファや読み取りデータ数の戻し値に注意すること(エラー時には元の値がそのまま保存されている)くらい。