g値の異なる二つの1/2スピン(異なる原子の核スピン等)の一重項の話の続き。
核スピンだと、もしI=0ならば、どう踏ん張ってもμ=0だし、磁場をかけて核磁気モーメントが誘起されたなどという話も聞かないし、と思い、昼食のとき、理論のT先生にお聞きしてみた。
殻モデル的な考えでは、nとpとで一重項を組むのではなく、n同士、p同士でそれぞれ零スピンの状態を形成するのだそうだ。
すると、2Dは1個ずつしかないのでどうするか、というと、2Dはトリプレットの方が安定なのでI=1でμが出ているとのこと。な〜るほど。さすが。
ついでに昨日の洋ナシの話もお聞きしてみたら、対称性から決まっているはずなンだが、、、と考え込んでしまわれた。
【後記】3He(ppn)はpが一重項を組んでいるので、核磁気モーメントは負で、プロトンより小さい(ほぼ中性子)、トリチウム(pnn)は、nが一重項を組んでいるので、ほぼプロトンと同じ。おお。