blochの日記

自虐ネタ以外のぐちは書かないようにしましょう

恐怖の19.5アンペア

今は亡きENI社のENI-5100L-NMR、その昔、某Y先生に薦められて訳も分からず買って貰ってしまった。その時の、別の某F先生のお言葉「bloch君、マテックで無くて本当にいいんですね?」が今も耳に残っている。
その5100は一度、電源ラッチリレーの故障で修理に出した後、今も健在で動いているのであるが、背面のA/C級切替SWの接触がどうも悪い。たまに突然、A級になってしまっていたりする。「A級になるとパワーを喰うからな」くらいに思っていたのだが、部屋のブレーカまで落ちることがたまにあった。そこで、サンワのクランプテスタで電流を測ってみると、

  • pulse時、4.5A
  • CW時、19.7A

怒涛の20A、堂々たるものである。笑っては居られない。スペクトロメータやPCが落ちるのは仕方が無いとして、万が一超伝導マグネットが落ちたら大変なことになる。そこで、サーキットプロテクタを付けることにした。ちなみに、サーキットブレーカーとサーキットプロテクタの違いは単に電流値らしい。後者の方が小容量に対応していて、機器の保護に使われる。
例によって楽天で、富士電機のCP32D/5というやつを注文した。2回路5Aである。
20Aで思い出したが、購入直後に使い出した際は、pulseモードにするとおかしなリンギングノイズが必ず乗ってしまったので、しばらくはA級のみで使っていた。そのため、冬でも暖房要らずだった、何しろ2キロワットである。
その問題のリンギングノイズについて、このアンプを薦めた某Y先生に「変なノイズ出ませんか?」と聞くと「そうなんだよ。許せないね、とんでもないことだ」とお怒りの様子。
そんな変なのを他人に薦めんなッ!
しかし結局、件のYa先生のお怒りのせいで、メーカーも対応してくれて、なんとファイナルの後ろ、出力端子のところにハイパスフィルタが取り付けられて、おかしなリンギングは跡形もなく消えた。100Wを通すための巨大なフィルタにびっくりした。